ホーム 「撃つと決めたら、必ず撃て」――パッティングをシステムに変えるトリガー思考 byKENTARO -4/18/2025 0 # パッティングの基本:迷いのないアドレスが成功の鍵 パッティングにおいて、最も基本的でありながら見過ごされがちな問題の一つに、「モジモジして定まらないアドレス」があります。これはプロゴルファーであれば決して行わない行動です。その理由は、このような態度が「自分が何をしたいのか分かっていない」という印象を与え、身体の動きに迷いが生じてしまうためです。結果として、動作が鈍り、ストロークが不安定になります。 --- ## ステップ1:プリショットルーティンを構築する この問題を解決するためには、まず**プリショットルーティン**を構築することが不可欠です。 一連の動作をルーティンとして定めることで、脳内に「準備が完了した」という明確な状態をシステムとして形成できます。たとえば以下のような流れです。 - どの方向からアドレスに入るか - どの位置でフェースを合わせるか - 目線をいつボールに落とすか - 最後にグリップを締め直すか これらの動作を一定の順序で毎回行うことで、無駄な迷いを排除し、再現性の高いストロークを実現できます。 --- ## ステップ2:「撃つと決めたら必ず撃つ」というルールを持つ 次に重要となるのが、「撃つと決めたら必ず撃つ」というルールです。 これは、私が住んでいたシンガポールでよく知られている、警官の行動規範に基づく考え方です。そこでは、**警官が拳銃を抜いたら、必ず発砲しなければならない**という厳格なルールがあります。 シンガポールでは、「拳銃を抜かれたら終わり」という感覚が一般的であり、**“Don't be fool(甘く見るな)”**という意識が強く根付いています。すなわち、拳銃を抜く行為は引き金に指をかけることと同義であり、指をかけたのに発砲しないという選択は存在しないのです。 この思考をパッティングに応用すれば、「撃つ」と決めたら必ずストロークに入るという明確なルールを自分の中に設けることが重要だということになります。 --- ## ステップ3:自分だけの“トリガー”を決める そのためには、自分にとっての**「トリガー(引き金)」**を明確に定義しておくことが必要です。 例としては、 - アドレスが決まったあと、最後にグリップを軽く握り直す - その動作を合図に、ストロークを開始する このように、「〇〇をしたら、必ずストロークに入る」という条件を明確に設定しておくことで、**迷いをゼロにすることが可能**になります。 --- ## まとめ:感覚ではなく、システムで打つ 以下のポイントを押さえておきましょう。 - モジモジしている段階では、まだ“撃つ準備”が整っていない状態であり、その状態では**引き金に指をかけてはならない** - 「フェース合わせ → アドレス決定 → グリップ確定 → ストローク開始」という**一貫した順序を守る** - 途中で迷いが生じた場合は、**最初からやり直すことを躊躇しない** - 一度「撃つ」と決めたら、**必ず撃つ(打つ)** --- パッティングは感覚に頼るものではなく、**明確なシステム**によって成り立つものです。 「引き金に指をかけたら、必ず引く」という意識を持ち、プリショットルーティンと実行精度の向上を目指していきましょう。 Facebook Twitter