キャスティングして、アウトサイドインのカット軌道でスライスしてしまう人の傾向として、アーリーリリースが挙げられますが、実際の感覚と結果は違う物です。
同傾向の生徒さん達のスイングデータを見比べていたところ、ある仮説が浮上し今日試して貰いました。
点線がビフォー、実線がアフターです。
このグラフは手首のリリース側のデータで、曲線のピークがビフォー(赤線)アフター(緑)で違うのが見て取れます。
ビフォーはトップ過ぎてから更にチク(棘)のように上がっています。
すなわち切り返し以降更に溜めが深くなり角度が増しています。
修正後のアフター(緑)では、チクがなくなりピークがトップとほぼ同じ位置(緑)にきています。
すなわちトップ直前からリーリスが始まっている(アーリーリリース)ですが、面白い事にビフォー側は綺麗に球が捕まったナイスショットです。
スライスの原因となるキャスティングを治すには、手首の角度を維持したまま下ろせが定説ですが、真逆の結果となっているのがわかり、積極的にリリースしていく方が、好結果と定説がひっくり返っているのが興味深い所です。
ただし、手首のベント側の動きも絡んで来ますので、ただリリースしても同じような結果にならないかもしれません。
私の場合は、プレッシャーポイントを変えて間接的にカーブフィッティングを行いました。
ちなみに2枚目は、Tommy Fleetwood に代表される、old swing pattern Aと言われるカーブです(点線)Extentionの関係で急激なリリースをしておりインパクト寄りですが、ダウン以降チクもなく緩やかにリリースしているのがわかります。
赤線丸印のインパクトでは、手首角度がかなり長い時間維持していてギザギザになっていてフェースコントロールの上手さが見てとれます。
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